No.1 スズラン缶けり

缶けり




場所は森のど真ん中。
つっても缶がある場所の半径10メートルには木がないという不思議な地形。

G.MAT「あー面倒くせぇなぁ…いきなりこんなことし出すとかGAMEの気まぐれにも困ったもんだよ。」
ZK「まあGAMEだしな。後で埋めれば済むこと。」
GAME「ちょっ!?」

ユキ「…で、これをありとあらゆる手段で守るということかい。ふむ。」
にきば「とりあえず相手全員捕縛してミンチにすればいいと思うよ。」
ムービン「あたいってば最強ね!」
はり「すまんちょっと黙れ」

HN「ん…そろそろ始まりそうだな。みんな…いけるか?」
GAME「作戦は問題ない。つっても俺は役割上動かないけどな。」
マジハン「同じく。」
シデン「お前らいいよなぁ遠距離系で…」
じゃぶ「現環境は近距離一択ですぞwwwwんんwwww」

ユキ「よし。とりあえず作戦はこれでいいな?」
はり「まあ大丈夫だと思うよ。」
にきば「はりさんがいいなら俺もいいや。」
ムービン「おk。敵陣に突っ込んでくるぜ!」
ユキ「お前作戦理解した…?」
ムービン「冗談だよw」

平面「(ったくなんで俺が審判なのやら…)そろそろ始めるか。おいやれ。」
sin「いっくよー!」

ギイイイイイイイイイイイイイィィィイ!!

sinのエラッドが辺りに響く。
その音を合図に住民達は走り出す。

………
……

GAME「さて早速ですがやりますかね?」
マジハン「俺はいつでもいけるよ。」

ユキ「…始まったか。」
ムービン「おいユキ。」
ジャック「ユキじゃないジャックだ。」
ムービン「え?…じゃあジャック。なんでここで待つんだ?はやく探しにいかねぇと。」
ユキ「むこうは茂みの中だぜ?無闇に入ったら相手の思うつぼだ。ここはとりあえず様子を見よう。」

にきば「…しかしこねぇな。これ相手も警戒してるんでねーの?」
はり「まあ本家缶蹴りでもあるよね。こんな感じでグダっちゃうこと。」
ムービン「まあ待てばその内来ー

ヒュンッ!!

ユキ「…!?ムービン!?」
………
……

GAME「…外したくさいね。いいとこいってたんだけど。」
マジハン「ふぅむ…結構キツいなぁ…。」

ムービン「あ…あぶねぇ…なんだこりゃあ?」
ユキ「…これは…ライフル?ってことはマジハンか?」
にきば「しかしいくらなんでもあの茂みから当てるのは難しすぎるだろ。」
はり「まだ始まったばかりだしこの辺にいるとも考えにくいしねー。」

ユキ「あまり呑気にはいられないな…とりあえず作戦開始だ。頼むぜ。」
ムービン•はり•にきば「了解。」

そう言って三人はそれぞれ茂みに入っていく。

GAME「動き出したね。俺らもいくか。」
マジハン「おK」

GAME「よし。ユキが一人になった。いけるぜ。」


ユキ「ふぅ…うまくいくかね。」

ザザッ!!

ユキが呟いた瞬間何者かが茂みからこちらへ飛び出してくる。飛び出してきたのはZKとG.MATだった。
ユキ「…厄介なのが来たね。」

ZKとG.MATはユキに向かって斬りかかる。
ユキはそれを武器で防ぎつつ応戦するが相手のほうが素早くおいつけない。アイテムで捕まえるにも現状を維持するので精一杯だった。
ユキ「ぬー…好戦的だねぇ。」
G.MAT「お前はかなり厄介だからなしばらく寝ててもらうぜ。」
※缶蹴りルールは倒されても気絶するだけの仕様となっています。

ーパチンッ

ユキが指を鳴らす。するとその瞬間なにかが走ってくる音がした。

ムービン「ひゃーっほーう!!てめぇらまんまとかかったな!」

茂みからブーストで飛び出てきたムービンは捕獲アイテムを2つ同時に投げる。
G.MAT「うおっやべぇ!」
ZK「くそっ罠か!?」

二人は避けようとするがアイテムには追尾機能があり、例えムービンのブーストでも避けきることは難しい代物だ。なんなく二人はアイテムに当たってしまう。

ユキ「フフ…ZK、G.MATみーっけ!」
ZK「ちっ…」
G.MAT「畜生早すぎだぜぇ…」

GAME「ありゃあ…?あれは捕まったか?ユキもやるもんだねぇ…。」
マジハン「どうすんの?助けに行く?」
GAME「流石に真っ向からは厳しいな。だが


GAME「まあ想定内さ。」


ユキ「とりあえずうまくいったな。ムービンよくやったよ。」
ムービン「へへへ。俺だってやるときゃやるぜ!」
ユキ「まああまり調子には乗らなー

ビュンッ!

ズッ…

茂みから何かが飛び出してきた。それは確実にターゲットを仕留める。

ムービン「…お…おい…ユキぃ!?」
ユキ「…ッ…」

飛んできたのはクロスボウの矢。紛れもなく攻撃したのはGAMEだろう。矢はユキの利き手を捉えていた。
ユキ「(くそっ油断した…!しかし…いくらなんでもあの茂みから撃つというのは…それにこの辺りにいれば先に行った二人が見つけるハズ…)」

GAME「ぬ…?あの様子だとまだこちらのタネに気づいてないのかな?まあそれならそれでこう都合かな。」
GAMEはそう呟きながらさらに2本矢を放つ。

放った矢は遠くにあるZKとG.MATの捕獲アイテムを貫いた。

ZK「よし。とりあえず撤退だ。」
G.MAT「逃げ足には自信ありぃ!」
捕獲場所は茂みに近いため二人はすぐ茂みへと消えてしまう。
ムービン「くそぅ…!」
ユキ「(またか…一体これは……)」


ユキ「…そうか…ようやくわかったかもしれん。」
ムービン「え?」
ユキ「ムービンはさっきの二人を追ってくれ。ここは任せろ。」
ムービン「え…でも…」
ムービンが心配するのも無理はない。利き手に怪我をおったユキは武器を持つことさえつらい状態。今奇襲されれば間違いなく缶を蹴られるだろう。
ユキ「大丈夫だ。策はある。だから任せてくれ。」
ムービン「…わかった。任せたぜ!」
ムービンはそう言って逃げた二人を探しにいった。
ユキ「さて…と。ボクの読みが正しければ…。」

GAME「え…ユキまた一人になった…?これは…露骨な罠くさいなぁ…。多分近づいたら…ふむ。」
マジハン「とりあえず狙撃狙ってみたら?お前「「透視」」できるから余裕だろ?」
GAME「あのなぁ…乱用可能タイプの能力とはいえ結構キツいんだからな…。まあでもそれが得策かな。」

GAMEはまた矢を放つ。今度はユキの足狙い…移動手段を奪うつもりだ。

ユキ「…そろそろかな。これで奴らはここへ攻めてくる。そしてそこをお返しする。」

ビュン!

…ズッ…

「…ッ…!?」

ユキ「……まあ最もお返しするのは矢だけどね。」

GAME「…っぅ…!?」
マジハン「え!?ちょっ…なにがあったんだGAME!?」
GAME「あれは…反射板…か…?」

ユキは矢が当たる寸前。そのタイミングで「反射板」を作りだした。
反射板は飛んでくる物の勢いを維持させたまま向きを逆方向に変える不思議な壁。ユキはそれを使ってGAMEに矢を返したのだ。
GAME「ぐ…これは読まれたか…?…やるじゃないか…。」

ーその頃

はり「はあ…とは言ったもののこっからどう探せばいいのやら…。続くのはずっと木ばっかり。迷いそうで怖いね…。」
HN「はぁー…こっちは迷っちゃったよ…」
はり「…」
HN「…あ」
はりは無言でアイテムを投げる。唖然とするHNはあっさり捕まってしまった。
はり「こちらはりです。うろついてたHN捕まえましたー。」
ユキ「HNェ…まあいいご苦労。」
HN「えっ!?ちょっ!?なにこれひどくない!?」
ユキ「HNみっけ。」

コンッ

HN「」

GAME「え…」
マジハン「今度はなんだ?」
GAME「なんかHN捕まってるんですけど…」
マジハン「…はぁ?」
GAME「いや…うん…今見たら捕獲されてました。ハイ。」
マジハン「これじゃH(はやすぎ)N(ながさん)じゃねぇか。」
GAME「だれウマ。さてどうしようか…」
マジハン「俺がさっきみたいにお前から位置を聞いて狙撃すりゃいいんじゃね?」
GAME「それが望ましいがー…」
GAMEは透視でユキのいる方向を見る。どうやらユキの反射板はまだ残っているようだ。
GAME「反射板まだあるんだよなこれが。」
マジハン「うーんじゃどうする?」
GAME「どりあえず近くにいると思われるじゃぶとチェシャ辺りに頼もうかね…。俺らではアレを破壊できそうにないし。」